Sustainability サステナビリティ

事例の紹介 エコシェーカー

Ecology -振動試験にも環境へのやさしさを-

動電式振動試験装置

平成24年度優秀省エネルギー機器
「日本機械工業連合会会長賞」受賞

動電式振動試験装置は多くの電力を必要とします。弊社エコシェーカーは、必要な電力量を自ら計算し、電力消費量及びCO2排出量を抑える独自の省エネ技術を採用いたしました。その技術がエネルギーの効率的利用の推進に貢献しているとして、平成24年度「日本機械工業連合会会長賞」を受賞いたしました。IMV製品は当省エネ技術を製品ラインナップに採用し、社会の安全・快適・エコロジーに配慮した製品を開発しております。

本格的な自動省エネ運転

エコシェーカーは、試験条件に応じて消費電力が最小となるよう、電力増幅器、振動発生機(加振機)、冷却ブロワの出力を自動的に最適制御するシステムです。操作者による手動での煩雑な設定は、一切不要です。
自動制御を行っていますので「供試品の特性変化に伴う出力レベルの変化」や「使用環境の温度上昇に伴う試験装置の温度上昇」が生じた場合でも、試験装置の能力の範囲内であれば、試験を停止させることなく実施することが可能です。

ポイント

  • 試験条件を指定するだけ

  • 供試品の特性変化にも自動対応

  • 温度監視によるブロワ回転数の自動制御

※ 運転条件決定装置および方法(特許第4231095号)
※ 運転条件決定装置およびプログラム(特許第4263229号)

振動制御器 K2

振動制御器 K2

CO2の削減・電力消費をリアルタイムに確認

振動制御器K2との組合わせにより、従来と同じ試験手順で自動的に最適電力での振動試験を行います。電力消費量も試験を行いながら画面で確認することができるので、各試験ごとの削減量を把握できます。

省エネ効果表示画面

省エネ効果表示画面

省エネ効果

従来機との電力消費比較

エコシェーカーは装置出力が小さいほど、従来に比べ省エネ効果が高くなります。

試算の方法 当社製品i250/SA4M(最大加振力 32kN)において実験データを参考に電力料金、CO2削減量を試算。
条件
  • ①ランダム加振
  • ②装置平均出力:25%
  • ③年間平均稼働率:70%
  • ※計算した数値はシステム及び諸条件により異なる場合があります。

従来機との電力消費比較

従来機型名:i250/SA4M

従来機

エコシェーカー型名:EM2501

エコシェーカー

省エネ効果を実験データをもとに試算。

電気料金減額 128万円/年
CO2削減量 43トン/年
実験データ

CO2削減効果

省エネ効果を生活に置き換えてみると…

CO2削減効果

ランニングコスト

ランニングコスト

上記試算で計算すると約3年で
イニシャルコストを上回ります。

ISM-EMの動作(電力消費)

従来方式の動作

動電式振動試験装置はその機能性により、電子部品から大型試供品まで様々な用途で利用されています。そのため、従来型は電源投入時に振動発生機(加振機)内の励磁コイル及び冷却ブロワが常時最大加振力での試験が可能な状態となり、試験条件に応じて電力増幅器出力のみを制御していました。

従来方式の動作

ISM-EMの動作

従来、手動で電力消費を下げる方法がありましたが、試験条件と供試品を勘案し必要加振力の計算を行い、調整する必要がありました。そのため試験条件によって最適な消費電力となる運転はできませんでした。
エコシェーカーのISM-EM技術は試験条件に応じて、消費電力が最小となるように電力増幅器、振動発生機(加振機)、冷却ブロワの出力を自動的に適正値に設定し制御します。

ISM-EMの動作

既存システムへの対応[レトロフィット Retrofit]

IMVの振動試験装置をご利用の場合、ユニットの追加と調整によりISM-EM技術での省エネを実現させることができます。ただし、納入年月、システム構成により、対象外となる場合がありますので詳細はお問い合わせください。

レトロフィット
イメージ図
既存設備 + 省エネシステム筐体

作業環境の向上

振動試験装置から発生する騒音は作業と設置場所を制限します。
エコシェーカーはブロワを必要な回転数で制御するので、無駄な消費電力をカットするだけでなく、条件により回転数を落とし騒音低減も実現します。

冷却ブロワ
冷却ブロワ

ECO環境への貢献

2008年1月の国内CDM(クリーン開発メカニズム)の開始、2009年4月の省エネ法改正により、企業には今以上の省エネが求められるようになりました。エコシェーカーは消費電力を低減することでCO2の削減(電気料金の削除)を推進し社会に貢献します。

エコシェーカープロモーション映像

2008年1月の国内CDM(クリーン開発メカニズム)の開始、2009年4月の省エネ法改正により、企業には今以上の省エネが求められるようになりました。エコシェーカーは消費電力を低減することでCO2の削減(電気料金の削除)を推進し社会に貢献します。